うさぎさんってバナナを食べてもいいの?
どうも。うっしゃんです。
もふもふのうさぎさんが大好きで、ホーランドロップを飼っているうさぎ愛好家です。
うさぎさんを飼っていると疑問がつきません。試行錯誤しながら、疑問を解消している飼い主さんも多いと思います。特にうさぎさんのおやつに関しては与えてはいけないものもあり、神経質になりがちですよね。
うさぎは主食としては牧草やペレットを食べますが、おやつとして野菜や果物を与えることができます。
今回は、
うさぎはバナナを食べてもいいのかについて解説していきます。
バナナを与えることによるうっ滞のリスクも一緒に解説しますよ。
可愛いうさぎには、いつまでも健康でいてほしいですよね。そのためにうさぎの食事を知っておくことはとても重要です。
うさぎとバナナの関係を知って、うさぎの食事に役立ててくださいね♪
うさぎはバナナを食べてもいい?
結論から言うと、うさぎはバナナを食べても大丈夫です。
バナナは年間通して輸入されているため、一年中うさぎに与えることができますよ♪
とろけるような甘みと香りが特徴のバナナは、うさぎも好きなことが多いです。
うさぎが好きなものを喜んで食べる姿は、可愛くてついついたくさん与えたくなりますが、おやつなのであげすぎには注意しましょう。
バナナを与えるときの注意点をまとめました。
- バナナを与えていいタイミングは、生後3ヶ月以降。生後7ヶ月以降がより良い。
- バナナを与えていい頻度は、1~2週間に1回程度。
- バナナを与えていい量は、1回あたり体重1kgに対して、5g程度。
- バナナは糖質が多いので、過剰摂取するとうっ滞のリスクあり。
- 未熟なバナナはうさぎに与えない。
うさぎが食べてはいけないものについては、「うさぎの食事に気をつけて!絶対に食べてはいけない3つのリスト」にて詳しく解説しているので、そちらをどうぞ。
バナナに含まれる主な成分のうさぎへの影響は?
バナナに含まれる主な成分からうさぎへの影響を解説します。
成分 | 値 | 単位 | |
---|---|---|---|
廃棄率 | 40 | % | |
エネルギー | 93 | kcal | |
水分 | 75.4 | g | |
たんぱく質 | 1.1 | g | |
脂質 | 0.2 | g | |
炭水化物 | 糖質 | 21.4 | g |
食物繊維 | 1.1 | g | |
炭水化物 | 22.5 | g | |
無機質 | ナトリウム | Tr | mg |
カリウム | 360 | mg | |
カルシウム | 6 | mg | |
マグネシウム | 32 | mg | |
リン | 27 | mg | |
鉄 | 0.3 | mg | |
亜鉛 | 0.2 | mg | |
銅 | 0.09 | mg | |
マンガン | 0.26 | mg | |
ビタミン | ビタミンA(レチノール活性当量) | 5 | μg |
ビタミンD | (0) | μg | |
ビタミンE(α-トコフェロール) | 0.5 | mg | |
ビタミンK | (Tr) | μg | |
ビタミンB1 | 0.05 | mg | |
ビタミンB2 | 0.04 | mg | |
ビタミンB6 | 0.38 | mg | |
ビタミンB12 | (0) | μg | |
葉酸 | 26 | μg | |
ビタミンC | 16 | mg |
出典(表中の数値):日本食品標準成分表(八訂)増補2023年:文部科学省
糖質
糖質は体にエネルギーを供給します。バナナには、ブドウ糖(グルコース)と果糖が多く含まれています。
糖質は体にエネルギーを供給してくれるという特徴がありますが、過剰に摂取すると、肥満や糖尿病の原因になるので、与えすぎには注意しましょう。
また、未熟なバナナには、でんぷんが多く含まれています。でんぷんはうさぎにとって大切なエネルギー源になる一方で消化に時間がかかるため、過剰に摂取すると消化器官に負担をかけることになるので、与えないようにしましょう。
食物繊維
食物繊維には不溶性食物繊維(水に溶けない)と水溶性食物繊維(水に溶ける)がありますが、バナナに多く含まれる食物繊維は不溶性食物繊維です。このタイプの食物繊維は、水分に溶けずに水分を吸収し、便のかさを増すことで腸を刺激し、排便を促す特徴があります。
人間の場合は食物繊維ですが、うさぎの場合は繊維質と言います。
うさぎの繊維質不足は便秘のリスクがあるため、不足しないようにしてあげましょう。
カリウム
カリウムは、筋肉の収縮や体内の水分バランスの維持に不可欠なミネラルです。
不足すると筋力低下などの症状が出ることがあります。
マグネシウム
マグネシウムは、骨の主要な成分です。骨の形成、エネルギー生産、筋肉の収縮などの生体機能に重要な役割を果たします。
ビタミンB群
ビタミンB群は、エネルギー代謝や皮膚を健康に保つ働きがあります。
ビタミンB群もビタミンCと同様に水溶性ビタミンに分類されます。うさぎの体内で腸内細菌によって合成され、食糞することでリサイクルされるので、意識して与える必要はありません。
ビタミンC
ビタミンCは、コラーゲンの合成や抗酸化作用など健康に重要な役割を果たしますが、うさぎは意識的に与える必要はありません。
ビタミンは、脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの2つがあり、ビタミンCは水溶性ビタミンに分類されますが、水溶性ビタミンはうさぎの体内で合成することができます。
哺乳類はいろいろな動物種がいますが,ビタミンの定義からしても大部分のビタミンを合成することができません.しかし,ビタミンC(アスコルビン酸)は,ほとんどの動物種が合成することができます.事実,ウシもウマもウサギも,ラットもマウスもビタミンCを作ることができます.
引用:動物もビタミンCを作るの? なぜヒトは作らないの? | ビタミンC研究委員会
人間の場合は、ビタミンCを体内で合成できないので意識的に野菜や果物から摂取する必要がありますが、うさぎは簡単に調達できるので、意識する必要がない成分なんですね。
うさぎのうっ滞とバナナの関係性は?
うさぎのかかりやすい病気に「うっ滞」があります。うさぎのうっ滞とバナナの関係性について解説します。
うっ滞とは?
うっ滞とは、消化器官の動きが鈍くなり、食べ物や毛が腸内に滞留する状態です。うさぎの消化器官は非常に重要で、この状態を放っておくと、死亡のリスクが高まります。様子見している間に悪化することもあるので、早めの対処が必要です。
- 不適切な食事:過剰に糖質や脂質を摂取するとうっ滞になるリスクがあります。
- 繊維質不足:食物繊維が不足すると、腸の動きが悪化し、うっ滞になるリスクがあります。
- ストレス:環境の変化などストレスが消化器官に悪影響を及ぼし、うっ滞になるリスクがあります。
バナナはうっ滞の原因になる?
うっ滞の原因の中でバナナが原因となる可能性が高いのは「不適切な食事」です。バナナは糖質が多い果物なので、食べる量が多いと糖質の過剰摂取になります。
うさぎの摂取した糖質は、自分で消化することができないので、盲腸の細菌に消化を任せています。過剰に摂取すると消化に時間がかかるため、消化不良を起こすことにより、うっ滞になる可能性があります。
うさぎがバナナを食べてもいいのはいつから?
うさぎにバナナを与えるタイミングは、最低でも生後3ヶ月を経過してからにしましょう。その理由は消化器官の成長にあります。
消化器官が十分に発達していないうちは、下痢をしてしまうこともあります。生後7ヶ月以降であれば、消化器官も成長し、お腹を下すリスクも少なくなってくるので、より良いですよ。
うさぎのおやつのタイミングや量について、「うさぎにおやつはいつから与えていいの?正しい与え方とタイミングを解説」にて詳しく解説しているので、そちらをどうぞ。
うさぎがバナナを食べてもいい頻度は?
バナナを与えるのは1~2週間に1回程度にしましょう。果糖を含んでいるため、過剰に与えると消化不良や肥満のリスクがあります。
また、うっ滞を引き起こすリスクもあります。
日常的に与えるのではなく、しつけのご褒美として与えるのが効果的ですよ。
うさぎがバナナを食べてもいい量は?
うさぎがバナナを食べてもいい量は、1回あたり体重1kgに対して、5g程度になります。
過剰に与えると水分や糖質が多く、肥満やうっ滞のリスクがあるので注意が必要ですよ。
うさぎはバナナの皮を食べてもいい?
うさぎにバナナの皮を与えるのはリスクがあるので、与えないほうがいいです。
バナナの皮について、「うさぎにバナナの皮はNG?うさぎへ与えるリスクを解説」にて詳しく解説しているので、そちらをどうぞ。
うさぎはドライフルーツは食べてもいい?
うさぎはドライフルーツを食べることができますよ。
乾燥させて水分が少なくなるので、おすすめの与え方です。ただし、注意点もあります。
人間用に販売されているドライフルーツは砂糖や食品添加物が使用されていることがあるので、うさぎに与えることができません。うさぎ用に販売されているドライフルーツや安全な食材だけで作った自家製ドライフルーツを与えるようにしましょう。
また、生の果物に比べて水分が減って濃縮されている分、糖質が多いです。ドライフルーツを与えるときは糖質の過剰摂取にならないように量を少なめにしましょう。
自家製ドライフルーツの作り方について、「【うさぎの喜ぶ手作りおやつ】簡単!自家製ドライフルーツの作り方」にて実際に作った手順を紹介しているので、そちらをどうぞ。
うさぎが食べてもいい果物は?
うさぎはグルメで甘い味や香り、食感の良い果物を好きなことが多いです。
いろいろな果物を食べることができるので、好きな果物を見つけてあげましょう♪
うさぎが食べてもいい果物について、「うさぎの食事に果物は必要?食べてもいいおすすめの果物8選」にて詳しく解説しているので、そちらをどうぞ。
うさぎが食べてはいけないものは?
うさぎが食べてはいけない野菜や果物は意外にもたくさんあります。
中毒症状を起こすものや健康に悪影響を及ぼすものもたくさんあるので、うさぎの食事には注意するようにしましょう。
うさぎが食べてはいけないものについては、「うさぎの食事に気をつけて!絶対に食べてはいけない3つのリスト」にて詳しく解説しているので、そちらをどうぞ。
まとめ:うさぎはバナナを食べてもいい?
今回は、うさぎがバナナを食べてもいいのかを解説しました。
あわせて、うさぎにバナナを与えるときの正しい与え方やタイミング、うっ滞のリスクも解説しました。
うさぎとバナナの関係については、下記の6つを意識することが大切です。
- うさぎはバナナを食べても大丈夫。
- バナナを与えていいタイミングは、生後3ヶ月以降。生後7ヶ月以降がより良い。
- バナナを与えていい頻度は、1~2週間に1回程度。
- バナナを与えていい量は、1回あたり体重1kgに対して、5g程度。
- バナナは糖質が多いので、過剰摂取するとうっ滞のリスクあり。
- 未熟なバナナはうさぎに与えない。
バナナをおやつとして与えるときは、健康に過ごしてもらうために、食事にうまく取り入れてくださいね♪