
うさぎにほうれんそうをあげても大丈夫なのかな…?
うさぎに与えてはいけない野菜として名前が挙がることの多い「ほうれんそう」。
一方で、「ほんの少しなら大丈夫」と聞くこともあり、飼い主としては迷ってしまいますよね。
- うさぎにほうれんそうを与えても本当に大丈夫なの?
- もし与えるなら、どれくらいの量が安全?
- シュウ酸って何?結石になるって本当?
- 代わりに与えてもいい野菜は?

どうも、『もふっとうさらいふ』管理人のうっしゃんです。実際にうさぎを飼っている経験からお答えしますね。
私自身も「ほうれんそうはシュウ酸が多いから危険」と思い、我が家のうさぎには一切与えていません。この記事ではその理由や専門的な情報を整理し、うさぎにとって安心できる食生活を紹介します。
うさぎにほうれんそうは「控えるのが正解」
まず最初に結論からお伝えします。
うさぎにほうれんそうは「絶対に禁止」ではありませんが、基本的には控えた方が安心です。
理由は、ほうれんそうに含まれるシュウ酸という成分が、カルシウムと結合して尿路結石を作りやすくなるからです。結石はうさぎの健康に深刻な影響を与え、最悪の場合は命に関わることもあります。
少量であれば体にすぐ悪影響が出るわけではありませんが、積極的に与える必要はない野菜です。代わりに、小松菜・チンゲンサイ・サニーレタスなど、より安全な葉野菜を与えた方が安心ですよ。
私自身の体験ですが、我が家のうさぎにはほうれんそうは一切与えていません。
最初に飼い始めたとき、色々と調べて「シュウ酸=結石リスクがある」と知り、怖くて試す気にならなかったのです。代わりに、毎日サニーレタスや小松菜を少量ずつ与えていますが、特に不調もなく元気に過ごしています。
SNSや飼育本を見ても、やはり「避けている」という飼い主さんの声が多い印象ですね。「与えても平気だった」という声も一部ありますが、結石のリスクを考えるとチャレンジする必要はないと考えています。
なぜうさぎにほうれんそうは危険とされるのか?

シュウ酸が結石の原因になる
ほうれんそうに多く含まれるシュウ酸は、カルシウムと結合して「シュウ酸カルシウム結石」を作ります。
うさぎはもともとカルシウムの代謝が独特で、余分なカルシウムを尿から排出する仕組みがあります。そのため、シュウ酸とカルシウムが結合しやすく、膀胱や腎臓に結石ができやすい体質なのです。
茹でても完全には除去できない
「茹でればシュウ酸は減るから大丈夫」と思う方もいるかもしれません。確かに水溶性なのである程度減りますが、完全にゼロにはなりません。しかも茹でることでビタミンなどの栄養素も流れ出てしまうため、わざわざ与えるメリットは少ないと言えます。
うさぎにほうれんそうを与えるならどれくらい?
安全とされる量
専門書や獣医師の見解では、与えるとしても少量(葉を1〜2枚程度)を月に数回までにとどめるのが安全とされています。毎日与えるのはリスクが高すぎます。
子うさぎやシニアのうさぎは避ける
体が未発達な子うさぎや、腎臓や膀胱に負担がかかりやすいシニア期のうさぎには、基本的に与えない方がいいでしょう。
代わりにうさぎに安心して与えられる野菜
- 小松菜:カルシウムは多めですが、シュウ酸が少なく比較的安全。
- チンゲンサイ:アクが少なく、うさぎが食べやすい。
- サラダ菜・リーフレタス:水分が多めで消化も良い。
- 春菊・パセリ(少量):香りが強く、食欲が落ちたときに効果的。
これらをローテーションしながら与えるのがおすすめです。毎日同じ野菜だけだと栄養が偏るので、バランスを意識することが大切ですね。
小松菜について、「うさぎは小松菜を食べてもいい?正しい与え方を解説」にて詳しく解説しているので、そちらをどうぞ。
チンゲンサイについて、「うさぎはチンゲンサイを食べてもいい?正しい与え方を解説」にて詳しく解説しているので、そちらをどうぞ。
うさぎへのレタスの与え方については、「うさぎはレタスを食べてもいい?正しい与え方と注意点を徹底解説」にて紹介しているので、そちらをどうぞ。
うさぎにほうれんそうを与えてしまったらどうする?
もし誤ってほうれんそうを与えてしまった場合でも、少量であればすぐに症状が出ることはほとんどありません。
ただし以下のような症状が見られたら注意が必要です。
- 尿の色が濃い、血が混じっている
- トイレに何度も行くのに尿が出ていない
- 食欲が落ちて元気がない
これらは結石や泌尿器系のトラブルのサインかもしれません。異変を感じたら、早めに動物病院を受診してくださいね。
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パセリについて、「うさぎはパセリを食べてもいい?正しい与え方を解説」にて詳しく解説しているので、そちらをどうぞ。
まとめ:うさぎにほうれんそうは与えないのが安心
- ほうれんそうにはシュウ酸が多く含まれており、結石の原因になる可能性がある。
- 与えるとしたらごく少量・ごくたまににとどめる。
- 代わりに小松菜・チンゲンサイ・サニーレタスなどの安全な野菜を中心に与える。
- 飼い主の判断で「与えない」という選択は大正解。
うさぎの健康は飼い主の知識と選択にかかっています。リスクのある野菜をあえて与える必要はありません。安全な野菜を工夫して与えることで、うさぎは十分に元気に暮らせますよ。